世はまさに大ChatGPT時代!!!

ChatGPT

ライター:げっぺい

ChatGPT時代

世の中はChatGPT時代と言ってもいいだろう。第3次AIブームの勢いが弱まってきたかと思いきや、それを一気に盛り返したサービスであるChatGPT。もはや第4次AIブームと言ってもよさそう。

2023.10.25 – 27まで幕張メッセで開催されたAI EXPOに参加したが、サービスの1/3はChatGPTを用いたものでした。

ChatGPTのこれまで

2022年11月に公開され、大きな話題になったChatGPT。最初は、一般のユーザがOpenAIのサイトにアクセスし、AIとの自然な会話を楽しんだり、質疑応答、コードを組ませてみたりという用途でした。私も、Androidのアプリを作るときにはChatGPTにお世話になりました。無料のGPT-3.5だったので、そのまま実行できるコードではなかったですが、、、

一方、ビジネスの場ではというと、初期では入力されたデータが学習データとして取り込まれしまうので、利用しずらいという問題がありました。一時的に、ChatGPTへのアクセスを遮断した企業も多かったかと思います。

ChatGPTのビジネス利用

MicrosoftとOpenAIの提携により、MicrosoftのクラウドであるAzure上でChatGPTをAPIとして利用可能になりました。このインパクトは大きく、セキュリティの問題も解消?され、ビジネスの場でも利用しやすくなりました。これにより、各ソフトウェア会社が様々なサービスを展開し始めました。ただ、正直現在リリースされているChatGPTのサービスはどこも似たり寄ったりな印象です。だいたいどこも言っているのがセキュリティの面で安全である、社内情報をChatGPTにも組み込むことができるというものです。ChatGPTそのものをカスタムする方法は、RAG(Retrieval Augmented Generation)という技術と、ファインチューニングという手法がありますが、私が知る中ではすべてRAGで、まだファインチューニングによって独自性があるサービスはまだないです。今後、ファインチューニング、または、独自のLLMを学習させたサービスを提供する日本企業が現れることを期待しています。

RAGとは?

RAGについてもさらっと紹介しておきます。

RAGは”Retrieval Augment Generation”の略称で、日本語にすると、「検索結果で増強した生成」という感じでしょうか。RAGは技術的にはわりとシンプルです。何をするかというと、プロンプトに情報を付加してあげます。

RAG適用前後のイメージは以下です。

■RAG適用前のプロンプト

質問:2023年のシーズンに大谷翔平はメジャーリーグを取ることができましたか?

■RAG適用後のプロンプト

質問:2023年のシーズンに大谷翔平はメジャーリーグを取ることができましたか?

参考情報:大谷翔平は2023年のメジャーリーグMVPを受賞しました。これは、2021年に続き、投票した記者30人全員が1位票を入れる満票となりました。

違いとしては、適用後には参考情報が埋め込まれています。ChatGPTは2021年までの情報しか学習していないといわれているので、それ以降の出来事や、ネットに上がっていない社内情報には答えることができません。なので、参考情報としてプロンプトに埋め込むことで、ChatGPTが学習していない情報にも答えさせることができるのです。
じゃあ、どうやって参考情報を埋め込むのか?という話になりますが、それは質問文から類似した文章を検索することで引っ張ってきます。社内情報であればあらかじめ準備として、MicrosoftのAzure Cognitive Searchや、Pineconeのようなサービスを用いて検索対象となる文章を格納しておきます。技術的には文章をベクトル化しておくであったり、文章の類似度はコサイン類似度で図るというという話もありますが、ここではそこまで語らないです。

サービスの違いを挙げるなら

ChatGPTを利用したサービスは、どこも似たようなサービスだといいましたが、違いを付けるとしたら、ChatGPTを導入するときのコンサル力かと思っています。ChatGPTをせっかく導入したとしても、有効な使い方がわからない、社員が使ってくれないという問題にあたることが多いと思います。なので、①はけっこう重要じゃないかと思っています。手厚いサポートで、社員みんなが上手にChatGPTを利用して、生産性アップ!というところまでもっていってくれる会社が望ましいかと。

まとめ

まだかなり新しい技術であるLLM(ChatGPT)はサービスとして参入の余地が大きくあるかと。特にファインチューニングを有効に使ったものはほぼなさそうなので、今がチャンスです!私も思いついたらサービスつくろうかしら、、、

今回はこれぐらいで、それでは。

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